こんにちは、Kenです。
先日、オーバートレーニング症候群について下記のTweetをしました。
経験談ですが、オーバートレーニング症候群は体を酷使したからいきなり発症するわけではなく、軽症から始まる段階がありました。軽症のうちは気合いで何とかトレーニングできちゃうのでトレーニーは無理をします。その症状を無視し続けると重症化して発症につながります。
— Ken@kintore×car×cats (@kintoredietblog) May 5, 2019
経験談ですが、オーバートレーニング症候群は体を酷使したからいきなり発症するわけではなく、軽症から始まる段階がありました。軽症のうちは気合いで何とかトレーニングできちゃうのでトレーニーは無理をします。その症状を無視し続けると重症化して発症につながります。
上記のとおり、オーバートレーニング症候群には様々な症状と段階があります。
私は完治するまでに5年かかりましたが、これまで様々な症状を身をもって体験してきたので、その実体験も交えながらオーバートレーニング症候群の症状や注意点などについて解説していきたいと思います。
・オーバートレーニング症候群の具体的な症状を解説 ・オーバートレーニング症候群でこんな症状が出たら要注意 ・オーバートレーニング症候群の症状が出たらすぐに休養すべき理由
オーバートレーニング症候群の具体的な症状を解説
オーバートレーニング症候群は、長期間過度なトレーニングを行うことで身体に肉体的、精神的なストレスがかかり、副腎、脳の視床下部、下垂体系の中枢システムが疲労し、各器官から分泌されるホルモンバランスが崩れて生活に支障をきたす程の様々な症状が現れる病気です。
そのオーバートレーニング症候群は症状に2種類の型があるとされています。
①:交感神経緊張型 ②:副交感神経緊張型
経験談も織り交ぜながら、上記二種類の症状を順番に解説していきます。
①:交感神経緊張型
交感神経緊張型は、最もオーパートレーニングの特徴を示すものであります。すなわち、競技力低下、体重減少、食欲低下、睡眠障害、安静時心拍数増加、運動後の安静時心拍数への回復遅延、安静時血圧上昇、運動後の安静時血圧への回復遅延、起立性低血圧、神経過敏および情緒不安定の増強、トレーニングおよび競技欲望の喪失、傷害頻度の増加、運動時、 最大血中乳酸濃度の低下、最大パワーの低下等の兆候です。
オーバートレーニング症候群は交感神経緊張型になる方が多く、強度の高い最大パワーを発揮する競技やトレーニング時に起こりやすいです。
私の症状も交感神経緊張型でした。
特に悩ませれた症状は、睡眠障害、慢性疲労状態、意欲低下、低血糖症、動悸、抑うつ、神経過敏から発症した強迫性障害などまさにオーバートレーニング症候群フルコースを味わいました。
軽症の方はここまでの症状は現れませんし、症状には個人差はありますが、交感神経緊張型というのが、オーバートレーニング症候群の代表的な症状であると思っていただければと思います。
②副交感神経緊張型
副交感神経緊張型では、体力低下、安静時心拍数減少、運動後の安静時心拍数への回復促進、粘液質的行動、運動中の低血糖、運動中、血中乳酸濃度の低下、運動時、最大血中乳酸濃度の低下などがあげられています。
こちらは初期の症状の程度が軽くて、異変に気づきにくいのが特徴です。持久系の競技、マラソン選手などによく見られる症状と言われています。
長引くとこちらも酷くなり、精神疾患など併発するので、注意が必要です。
✔︎ オーバートレーニング症候群の重症度と症状例
軽症 | 日常生活ではほとんど症状はなく,運動もいつも通りにこなせるが、疲れやすいため、パフォーマンスが少し低下していると感じる(重量が伸びない等) |
中症 | 普段通りのトレーニングをこなすことができない。疲労度が強くなり、体力が低下したように感じる。日常生活でも疲労感や睡眠障害など発症し始める。 |
重症 | 身体の疲労度が強く、トレーニングはできない状態。意欲も湧かない。日常生活でも疲労感が強く、横になっていないと辛い状態。睡眠障害も酷くなり、鬱症状も発症し始める。 |
オーバートレーニング症候群には、上記のように軽症〜重症まで症例がありますが、身体の中でどのような変化が起きているのか解説します。
✔︎ 軽症
オーバートレーニング気味になると、ストレスに身体が過剰に反応するようになります。
この段階で運動、トレーニングをするとアドレナリンやコルチゾールといったホルモン物質が普段より異常に分泌されます。そして副腎が疲労してきます。 そのため非常に疲れやすくなったり、寝付きが悪くなり、風邪をひきやすくなったり、パフォーマンスが低下してきて、なんかおかしいなと感じるようになっていきます。
この症状の軽い期間はオーバーリーチングとも言われていて、この段階でしっかり休養を取れば、2週間〜数ヶ月程度で元の状態に回復できると言われています。
ちなみに私はこのオーバーリーチングの期間を何度も繰り返し経験し、そのたびに少し休んで、寝付けなければ睡眠薬を飲んで、疲労があれば、もう1日休んでまたハードトレーニングを再開するという危険なトレーニングを続けていました。
この軽症段階を無視して慢性的にハードトレーニングを行う事により症状が悪化し、私生活にまで影響を与えるようになっていくのです。
✔︎ 中等症
この段階は軽症時よりも副腎、脳の視床下部、下垂体系の中枢システムの疲労が強くなり、トレーニングなどによるストレスに対する中枢システムの反応が鈍くなります。
症状としては、疲れがいつもより強い、寝つきが悪い、中途覚醒が増え眠れなくなる、トレーニングにするのが億劫になってくるなど、日常生活にも徐々に支障が出るほど様々な症状が出てきます。
✔︎ 重症
重症になると副腎、脳の視床下部、下垂体系の中枢システムの疲労が限界に達し、トレーニングなどによるストレスに対する中枢系の反応がなく、適用できなくなります。
身体が疲労しても脳が回復しようとしない、回復自体ができなくなる状態です。
※ここまでくると、『副腎疲労』という病気も併発している可能性が高いです。
私の場合、重症になった時の朝、いつものように起きようと思ったら、今まで味わったことのない疲労感があり、覚醒は出来たけど、身体を動かす事が出来なかった事を今でも覚えています。
そして、慢性疲労状態が続き、体は疲れているのに眠れない、たまに寝れても中途覚醒してそのあと眠れない、ホルモンバランスが崩れてニキビが増える、神経過敏になり精神状態が不安定になる、抑うつ状態、強迫性障害を発症するなど様々な症状が出現しました。
日常生活もままならない状況が続いて、もはや生きているのが辛い状況でした。
そのような事にならないよう、次項ではこんな症状が出たら要注意事項を説明します。
オーバートレーニング症候群こんな症状が出たら要注意
下記の通り。
・注意点①:風邪を引きやすくなった ・注意点②:寝つきが悪くなった ・注意点③:疲れやすくなった
注意点①:風邪を引きやすくなった
これはオーバートレーニング症候群の兆候として、逃せないサインです。激しいトレーニングをした後は免疫力が低下します。
その結果油断していると風邪を引くということになりますが、引きやすくなるということは、【慢性的に免疫力が低下している=激しいトレーニングが続いている】ということです。
私もオーバートレーニング症候群を発症した時は、以前より風邪を引きやすくなったなと感じました。
なので風邪を引きやすくなったと感じたら、すぐに休養を入れてトレーニング強度、プランの見直しをしてください。
注意点②:寝つきが悪くなった
これもオーバートレーニング気味になると必発と言っていいほどよく出る症状です。
ストレスと戦うためにコルチゾールというホルモン物質が過剰に分泌され、枯渇気味になると代わりにアドレナリンを出してしまう状況が作り出されると考えられています。(この辺は副腎疲労とも関係がありますので後ほど記事にします)
そのためいつもどおりに寝ようとして布団に入っても神経が高ぶっているような感じがして、なかなか寝付けない状況が続きました。
酷くなってくると、本格的な睡眠障害になり、うつを発症したりするので非常に危険です。
寝付けなくなったと感じたらすぐに回復するまで休んでください。
注意点③:疲れやすくなった
普段から皆さんが感じているような心地よい疲れではなく、もう動きたくない、シャレにならないくらい怠い、朝起きた時に疲れが残っているなどの症状がでたら危険信号です。
普段から朝起きた時に疲れが残っているということはあるかと思いますが、トレーニングや部活などをされている方はより体を酷使していて、運動していない人よりも睡眠、休息が必要です。
疲れやすくなったり、疲れを感じているときはトレーニングしても異化作用を促すだけで身になりません。オーバートレーニング症候群への道を加速させるだけです。
そのようなときはたっぷり睡眠をとって身体を休める事が成長に繋がります。
私はそれが出来なくてオーバートレーニング症候群に陥りました。
オーバートレーニング症候群の症状が出たらすぐに休養すべき理由
上記で解説したオーバートレーニング症候群の症状が出たらすぐに休養すべきです。
他にも
・最近成果が出ない ・トレーニングが辛く感じる ・明らかに以前より体調が悪い日が多い
身体から発せられる危険なサインを見逃してトレーニングを続ける事でオーバートレーニング症候群を発症し、今まで築き上げてきたものを失うことになるからです。
過去の私は休むという事を嫌がりました。
筋肉が減る感じがして嫌だ、とにかく筋トレしていないと落ち着かない、など本当に筋肉の事だけを考えていて取り憑かれてました。
その結果、
・オーバートレーニング症候群の重症化 ・近道と思って行なっていたハードトレーニングが、先が見えない程の遠回りになってしまった ・今後の人生を左右するほど取り返しのつかない事態を招いてしまった
上記のようにあの時しっかり休んでいれば、こんな事にはならなかったと思う事がたくさんあります。
これは読者の皆様に向けたメッセージでもありますが、過去の自分に伝えてるつもりで書いています。
少しでも異変に気づきたら必ず休養を入れてください。 そこで身体は成長していきます。
皆様が楽しい筋トレライフを送れること願っています。
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